『コンサルタントになれる人、なれない人』|高橋信也,上條淳【書評】

日本でも、コンサルタントという職業が一般的になり、大学生の人気の就職職業のトップにも常に入るようになりました。中でも、外資系のコンサルティング会社といえば、外資系投資銀行と並んで、高給取りの代表格であり、20代で年収1000万円以上を得ることも十分に可能な職業で、年収数億円にまで登る人も珍しくはありません。

多くの就活生の憧れの就職先、社会人の転職先として人気のコンサルタントという職業について、コンサルタントになれる人となれない人の違いを明かした一冊をご紹介いたします。

コンサルタントになれる人、なれない人|高橋信也,上條淳

ご紹介する本は、高橋信也さんと上條淳さんの共著である『コンサルタントになれる人、なれない人』です。

高橋信也さんは、アンダーセン コンサルティング(現アクセンチュア)で活躍したコンサルタントであり、実際に高橋信也さんがコンサルタントとして、実感したこと、学んだことなどを赤裸々に綴っているため、コンサルタントに興味がある人には、必読の一冊です。

コンサルティングファームの5分類

コンサルティング会社のことを、コンサルティングファームと呼びますが、一言にコンサルティングファームと言っても、いくつかの種類があります。

本書では、代表的な5種類が紹介されています。

総合系:戦略・システム・人事など、幅広いコンサルティング機能を持っている。

戦略系:経営戦略やM&Aなど戦略分野に特化している。

IT系:システムの導入や導入する前段階や導入後に関するコンサルティングを行う。

組織・人事系:人事や給与制度設計、年金業務など、人事まわりのコンサルティングに特化している。

シンクタンク系:政策立案や意思決定のための調査・分析業務が主体で、システム構築なども行う。

コンサルティングで身につくスキル

コンサルティングという仕事をイメージした時に、コンサルティング業界に興味がない人にとっては、どんなことが学べる仕事なのかがわからないという方もいるかもしれません。

コンサルティングをすることによって、身につくスキルは、主に「ロジカルシンキング」「プレゼンテーション」「ドキュメンテーション」があるといいます。

これらの3つの能力は、コンサルティング業界以外の仕事においても大いに役に立つため、仮にコンサルティング業界を去る日が来たとしても、次の仕事でもきっと役に立つはずです。

UP or OUTの弱肉強食の世界

コンサルティング業界で働けば、年収数千万円も夢ではなく、様々な能力が身につくと感じ、希望に胸を膨らませる人も少なくはありませんが、実際の現場は、非常に厳しい戦いであることを理解した上で、就職をしなければなりません。

コンサルタントで稼ぐことができるのは、実力がある一部のエリートコンサルタントのみであり、大手のコンサルティング会社に入ったとしても、結果を出さなければ、給料は下がり、会社を追われることも珍しいことではありません。

古くからコンサルティング業界には、「UP or OUT」という言葉あり、「昇進するか、然もなくば、去るか」という厳しい世界なのです。

コンサルティング業界には、そもそも終身雇用という概念もほとんどなく、成績の悪い業績の下位一定割合の社員を毎年リストラするということは、日常茶飯事です。またリストラまで行かなくても、年俸が大幅に下がることもあり、就職できれば高い給料が必ずもらえるという幻想は今すぐ捨てるべきです。

コンサルティングに読書1000冊は必須

コンサルティングは、誰もが知る大企業や創業100年以上の超老舗企業などに対してもアドバイスをするという、途轍もなく大きな仕事を行うことがあります。大企業であれば、世界的に有名な経営者や優れた経営戦略を持つ経営陣、物凄い頭脳を持った人たちが多数働いていることは誰が考えてもわかります。そうした優秀な人たちが働く企業に対して、ソリューションを提供するわけですから、コンサルタント自身には、当然膨大な知識と思考力が求められます。

コンサルティングに必要な総合的な知識を身につけるためには、最低1000冊は読書する必要があるといいます。100冊程度で読むのがきつくなるようでしたら、コンサルティングという職業は選択しない方が賢明です。

インターネットが発達した現在では、本ではなく、インターネットの情報でもいいのではないかと考える人もいますが、インターネットで得られる情報はどうしても断片的な情報になるため、コンサルティングに必要な情報を得るためには、読書が必須条件となります。

コンサルティング業界への転職を失敗する人

コンサルティング業界に転職するに当たって、失敗するタイプの人がいると言います。それは、「隣の芝が青く見える」タイプ、「自分を過大評価している」タイプ、「自信がなさすいる」タイプがいると言います。

転職希望の会社の社員の人が、楽しそうに働いているからと安直に自分の将来のキャリアを考えずに転職を希望する人は、コンサルティング業界に限らず、転職に失敗する可能性が高いと言います。

また自分を過大評価し、自分の立ち位置や過去の実績を客観的に見ることができず、年収アップ要求をする人も転職に失敗する典型だと言います。

謙虚なことは大事ですが、謙虚と自信のなさは別のものです。自信がないという人は、どの会社にとっても採用しにくく、転職を失敗することが多いと言います。

あなたは自分の力でキャリアを作ることができるか?

コンサルティング業界で働くということは、完全に自分一人で自分のキャリアを作ることができるかということが重要になります。

会社の看板はありますが、会社のネームバリューに頼って仕事をする人は、長くコンサルティングの仕事を続けることは出来ないでしょう。

自分のキャリアの目標を明確に描き、自分の力で全てをなんとかしようとする気持ちが重要です。

コンサルティングという仕事は、年収数千万円から数億円を得ることができる可能性のある世界ですが、一方で会社がなんとかしてくれるという感覚がある人は一瞬で会社からリストラされるということもあるかもしれません。

自分自身で、自分の人生を切り開きたいと人にとっては、大きな可能性がある業界なのではないでしょうか。

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