『天国の薫 世界で一番キミが好き』GLAYの名曲『Precious』誕生のきっかけの一冊【書評】

今や日本人の2人に1人がガンにかかると言われ、日本人の死因の一位になっているガン。自分や自分の愛する妻や夫が、もしガンと宣告されたらその後の人生をどのように歩んでいくでしょうか。

今回は、そんな33歳という若さで乳がんを患った吉濱 薫さんとその夫である泰蔵さんが、がんであることを愛する娘や親しい友だちなどに一切話さずに生きていくという実話を綴った感動の一冊をご紹介します。

GLAYの名曲『Precious』の原点は、ココにあった!

今回ご紹介する本は、吉濱泰蔵さんの著書『天国の薫 世界で一番キミが好き』です。

『天国の薫 世界で一番キミが好き』は、人気ロックバンドGLAYが2010年9月8日にリリースした通算42枚目シングル曲である『Precious』のモチーフになった一冊です。

GLAYと言えば、2014年にデビュー20周年を迎え、20周年アニーバーサリーイヤーの最後を飾るライブ20th Anniversary Final GLAY in TOKYO DOME 2015 Miracle Music Hunt Foreverでは、デビューのきっかけとなったX JAPANのYOSHIKIも駆けつけピアノ生演奏を披露し、いまだ日本のロックシーンをけん引する存在です。しかし、そのGLAYもデビュー当初から今のような人気を誇っていたわけではなく、様々な苦労の中で日本を代表する存在に登り詰めました。

そのきっかけの一つが、デビュー6枚目のシングル『Yes,Summerdays』が、当時日本で一番放映されていたカメリアダイヤモンドのCMに起用されたことです。そして、何を隠そうこのカメリアダイヤモンドのCMのタイアップをとるために走り回ったのが『天国の薫 世界で一番キミが好き』の著者の吉濱泰蔵さんなのです。

カメリアダイヤモンドのCMに起用されたことにより、『Yes,Summerdays』は20万枚を超える売り上げを記録し、日本中にGLAYの名を一気に広めたのです。そして、リーダーのTAKUROはこのシングルの印税により、母親の抱えていた借金を完済できたことを自身の著書の胸懐で語っています。

それだけ思い入れのある曲のタイアップをとるために動き回ってくれた恩人の一人が吉濱泰蔵さんなのです。

大切なものは失ってから気が付く

吉濱泰蔵さんと妻の薫さんは、泰蔵さんの一目惚れから交際をスタートし、二人の娘さんたちととても幸せな日常を送っていました。泰蔵さんは広告代理店の仕事をしていたため、帰宅は日付が変わってからということがほとんどで非常に毎日忙しく仕事をしていましたが、仕事にやりがいを感じており、何不自由のない日々を送っていました。

1997年、新婚旅行の思い出の地であるハワイに家族で旅行にいくという、数日前に悲劇が襲い掛かります。妻の薫さんに乳がんが発覚するのです。その時薫さんはまだ33歳という若さでした。

泰蔵さんと薫さんはある決心をします。

「2人でがんと闘おう」

娘や友だちや会社の人などには一切がんであるということを隠し、ごく一部の人にのみがんであることを伝え、今までと同じ生活を送ることを決心するのです。

抗がん剤の副作用で抜け落ちた髪を隠すためにカツラを着用し、泰蔵さんは母親の体調が悪い事にして会社を休むことで薫さんの病院への送り迎えは欠かさず行いました。

そんな2人きりの闘病生活を赤裸々に描いた一冊。夫婦の強い絆と愛、そしてがんへ立ち向かう姿勢に感動すること間違いなしです。

何気ない日常は、普段はその有難さを実感することは、ほとんどないと思います。しかし、当たり前だった日常が突如崩れ去った時にその有難さに気が付くのだと思います。誰の身にも、いつ何が起こるかわからないということを、しっかり胸に刻み一日一日を大切にしていきたいと感じさせてくれる一冊です。

GLAYの『Precious』を読む前後に聞くと、感動が増すかもしれません。

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