『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』100年時代の人生戦略|リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット【書評】

「あなたは何歳まで生きますか?」と問われた時に、「80歳くらい」と考える方が多いと思います。

確かに、厚生労働省の調査によれば、2015年の日本人の平均寿命は女性が87.05歳、男性が80.79歳となっており、80歳くらいまで生きると考えるのは当然のことです。

しかし、「あなたは100歳まで生きます」と言われた、どうでしょうか?「そんなに長く生きたくない」と思うでしょうか。それとも、「そんなに長く生きられて幸せ」と思うでしょうか。

先進国の平均寿命は、1日毎に5時間ずつ延びていると言われており、私たちが80歳を迎える時の平均寿命は、確実に今日よりも延びています。

2007年生まれの50%が到達する年齢が104歳なら、10年前の1997年生まれの人の場合、その年齢は101~102歳という計算になる。さらに10年前の1987年に生まれた人は、98~100歳だ。1977年生まれは95~98歳、1967年生まれは92~96歳、1957年生まれは89~94歳となる。

リンダ・グラットン|LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

中でも、日本は最長寿国として、長寿の世界の先頭を走り、他の先進国よりも平均寿命は高くなり続けており、「現在、日本の50歳以下の人たちのほとんどが、100年以上生きる」時代に突入していると言います。

私たちは、人生80年ではなく、人生100年を想定し、今までの働き方、生き方を見直し、新しい人生を設計が必要になっています。

誰もが100年の人生を生きるようになった時代を生き抜くための、話題の1冊をご紹介いたします。未だかつて人類が経験してこなかった異例の長寿社会を生き抜くバイブルです。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)|リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット

ご紹介する本は、リンダ・グラットン氏、アンドリュー・スコット氏の『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』です。女性著者ということもあり、女性にも大人気のビジネス書です。

2013年ビジネス書大賞を受賞した前作『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』が、2025年までに働き方が大きく変わることを提言し、世界的なベストセラーなったことが記憶に新しいですが、待望の新作が本書です。

前作は、働き方をテーマにした本だったのに対し、今回は働き方のみならず、教育、時間、人間関係、お金、資産など人生全体を考察した本になっています。

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誰もが100年の生きうる時代をどう生き抜くか。

働き方、学び方、結婚、子育て、人生の全てが変わる。

目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。

3ステージの人生からマルチステージの人生へ

(↑2016年10月27日 リンダ・グラットン氏来日特別講演にて)

20世紀は、人生は「教育」、「仕事」、「引退」の3つのステージに分けられていました。
良い学校に入り、良い会社に入って必死に働き、退職金と年金で優雅な老後を過ごすというのが、日本人のロールモデル的な人生でしたし、世界の他の先進国も似たようなモデルの中で発展してきました。

しかし、この3つのステージによる人生設計が機能したのは、平均寿命が80歳前後であるという前提があったからであり、寿命が100年になる時代には、必然的に新たなステージが誕生します。

人が長く生きるようになれば、職業生活に関する考え方も変わらざるをえない。人生が短かった時代は、「教育→仕事→引退」という古い3ステージの生き方で問題なかった。しかし、寿命が延びれば、2番目の「仕事」のステージが長くなる。引退年齢が70~80歳になり、長い期間働くようになるのである。多くの人は、思っていたよりも20年も長く働かなくてはならないと想像しただけでぞっとするだろう。不安も湧いてくる。そうした不安に突き動かされて、3ステージの生き方が当たり前だった時代は終わりを迎える。人々は生涯にもっと多くのステージを経験するようになるのだ。

リンダ・グラットン|LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

著者のリンダ・グラットン氏は、マルチステージの新しい人生設計が必要だと説き、「エクスプローラー」、「インディペンデント・プロデューサー」、「ポートフォリオワーカー」という、新たな働き方をする人がどんどん増えていくと言います。

選択肢を狭めずに幅広い針路を検討する「エクスプローラー(探検者)」のステージを経験する人が出てくるだろう。自由と柔軟性を重んじて小さなビジネスを起こす「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」のステージを生きる人もいるだろう。さまざまな仕事や活動に同時並行で携わる「ポートフォリオ・ワーカー」のステージを実践する人もいるかもしれない

リンダ・グラットン|LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

会社一辺倒の人生モデルの崩壊

日本政府が「働き方改革」において、「兼業・副業」や「雇用契約にとらわれない働き方」など、国家レベルで働き方の刷新を目指していることは、ニュースなどの報道で多くの人がご存知だと思います。年度内にも厚生労働省が作成しているモデル就業規則の副業に関する規定を「原則禁止」から「原則容認」に転換するとしており、副業や兼業をしていない人の方が珍しいという世の中になるのも、時間の問題です。

新しい働き方を提供する企業やサービスが続々と生まれていることも、事実です。

タクシー配車サービスのUberや民泊斡旋サービスのAirbnbなどシェリングサービスで生計を立てるという人が、世界中で増加しています。かつては、会社に雇われるか自分で事業を起こすという方法しか収入を得る手段がありませんでしたが、UberやAirbnbといった新たなプラットフォームを活用するという新たな勤労形態が、続々と一般化してきています。

日本でも、YouTubeに動画を投稿して収入を得るYouTuberは一般的な職業として認められつつありますし、メルカリなどのC to Cのビジネスプラットフォームに参画し、生計を立てるということも、決して珍しいことではなくなりました。

企業と従業員という、支配する側と支配される側の主従関係は、20世紀の遺産として、21世紀の時代の流れと共に崩壊し、企業はあくまでも収入を得るフィールドを国境を越えて提供し、人々は従業員ではなく参加者として自由に収入を得るという働き方が、大多数になっていく可能性があります。

会社に行けば給料がもらえ、会社にしがみつけば何とかなるという考えの人たちにとっては、厳しい時代に思えますが、より自分の理想の人生を歩むチャンスを掴みたいと思う人にとっては、最高の時代になっていきます。

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「無形資産」を貯める!お金だけでは、不十分な時代

100年人生時代となれば、働けるうちに、一生分のお金を稼がなければならないと、収入や貯金にばかり焦点が行きがちです。

しかし、リンダ・グラットン氏は、お金(有形資産)だけではなく、無形資産を貯めていくことが、必要不可欠だと断言します。つまり、お金では買えない、仲間、評判、友人関係、人的ネットワークなどです。

無形資産は、大きく分けて「生産性資産」、「活力資産」、「変身資産」の3つがあると言います。

生産性資産
・スキルと知識
・仕事仲間
・評判
活力資産
・健康
・バランスの取れた生活
・友人関係
変身資産
・自分についての知識
・多様性に富んだ人的ネットワーク
・新しい経験に対して開かれた姿勢

資産と聞くと、どうしても換金性のある金融資産や不動産などに、目が行きがちですが、いざ仕事をリタイヤした時に、地域コミュニティの繋がりや、頼りにしてくれる知り合い、そして健康な体がなければ、100年人生はあまりにも苦痛なものになることは、想像に容易いでしょう。

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まとめ

70歳、80歳、100歳になった自分がいまの自分をどう見るかを考えてほしい。いまあなたがくだそうとしている決断は、未来の自分の厳しい評価に耐えられるだろうか?

リンダ・グラットン|LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

こんな問いを、リンダ・グラットン氏は、投げかけています。

長い100年の人生を見た時に、時代の変化、環境の変化は確実にやってきますし、人生の岐路に佇み、働き方・生き方を大きく転換させなければならない瞬間は、遅かれ早かれやってきます。

その時に、正しい選択が出来るかは、今から100年人生時代に備えて、準備をしているかどうかが、重要だと感じます。残された人生をより良いものにしていくために、100年人生を想定し、今から行動を変えていくべきではないでしょうか。

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読書会には、様々な業界や業種で働く、20代の社会人の方にご参加いただいているため、本書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』に書かれているような、無形資産である、知識や仲間、様々な人脈を得ることが出来ます。

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