『マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング』|赤羽雄二【書評】

社会人になると「ロジカル・シンキング」が必要不可欠な能力と言われ、いつかは身につけなければいけないと感じているビジネスパーソンも多いと思います。

しかし、「ロジカル・シンキング」をしっかり理解している人は意外と少ないと思いますし、実際に仕事や日常生活に役立つくらい自分の能力として落とし込めている人はごくわずかではないでしょうか。

「ロジカル・シンキング」もしくは「論理的思考」という言葉ばかりが、頭の中で一人歩きして、そもそもどのようなものなのか、どのように身につけるものなのか疑問に感じる人も多いはずです。

「ロジカル・シンキング」について、これから学びたい、身につけたいという方必読の一冊をご紹介いたします。「ロジカル・シンキング」について漫画でわかりやすく解説されており、「ロジカル・シンキング」を学ぶことを躊躇してしまっている人や普段ビジネス書を読まないという方にも、オススメの一冊です。

マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング|赤羽雄二

ご紹介する本は、世界最強の頭脳集団であるマッキンゼー・アンド・カンパニーで経営コンサルタントとして14年間に渡って活躍された赤羽雄二さんの著書である『マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング』です。

マッキンゼーという会社を聞いたことがある人の多くが、マッキンゼー=ロジカルシンキングというイメージをお持ちだと思います。著者の赤羽雄二さん自身もマッキンゼーの強みの一つに「ロジカル・シンキング」をあげており、マッキンゼーで培った「ロジカル・シンキング」を非常にわかりやすく漫画で解説されています。

マッキンゼーの強みは色々ありますが、とくに「論理的にものごとを考え、深め、既成概念にとらわれずにもっとも適切な方法を考え、具体的に実行する手法、姿勢」があげられると思います。これは「ロジカル・シンキング」と言われます。日本語では「論理的思考」です。

赤羽雄二|マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング

リーダーシップについて書かれた続編もありますので、一緒にお読みいただくことで、今の日本人に求められる能力について、わかりやすく学ぶことができます。

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本書はイベント会社に勤務する桃子という女性が主人公のため、普段ビジネス書などに関心があまりない女性もとても楽しみながら学べる内容になっています。

桃子は、5年もイベント会社に勤務していますが、自分の企画を通したこともなく、上司からも「もっと考えろ」と怒られ続ける日々を送っています。

そんな時に、世界一の頭脳集団であるマッキンゼー・アンド・カンパニーに勤めていた幼馴染に遭遇し、最強の武器である「ロジカル・シンキング」を学んで、仕事の中に実践して行くというストーリー。

同期からも遅れを取った劣等生の桃子が「ロジカル・シンキング」を武器にどんどん進化して行く姿に「ロジカル・シンキング」の威力を実感させられます。優秀な同期が率いるチームに参加し、同期であるにも関わらず、下の立場になってしまったシーンでは、果敢にプロジェクトの成功、成長を目指す桃子の姿に心動かされます。

マッキンゼーの仕事術やロジカル・シンキングを扱った本はたくさん出ていますが、このようにマンガでわかりやすく解説した本は、あまりないと思います。

本書は普段、ビジネス書を手に取らない人でもわかるように、そして文字ばかりの本を読む時間が取れない多忙なビジネスパーソンにも素早く理解してもらうことを目的に作りました。

赤羽雄二|マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング

論理的思考は誰でもできる

「ロジカル・シンキング」「論理的思考」と聞くと、ハードルを感じてしまったり、頭の良い人や仕事ができる人だけがやるもので、自分には関係ないと感じてしまったりする人も多いのではないでしょうか。

しかし、著者の赤羽雄二さんは、「ロジカル・シンキング」は誰にでもできるものだと言います。

「ロジカル・シンキング」は複雑なものというイメージを持つかもしれませんが、赤羽雄二さんは、相手に「なるほど!」と思わせることがロジカルであり、論理的であると言います。

また誰もで、日々の生活の中で、論理的思考を行なっていると言います。

論理的思考は誰でも十分できます。否、実際、毎日しています。

「西の空が暗くなってきた。もうすぐ雨が降りそうだ。だから、傘を持って出かけよう。あ、思った通り降ってきたけど、傘があったから大丈夫だった。」

赤羽雄二|マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング

「ロジカル・シンキング」が出来ないのではなく、日常生活の中では、「ロジカル・シンキング」をしているのに、仕事になると焦ってしまい出来なくなってしまうという人がほとんどなのです。上司に怒られて頭が真っ白になったり、難しい言葉が飛び交う会議で突然当てられたりするといったことが、普段は出来ている「ロジカル・シンキング」を出来なくさせているのです。

咄嗟の瞬間にも「ロジカル・シンキング」「論理的思考」できるようになるためのトレーニングについても本書の中でしっかりと解説されています。

論理的思考は「A4メモ書き」で身につける

本書の中で、「ロジカル・シンキング」「論理的思考」を身につけるためのトレーニングとして、「A4メモ書き」を紹介しています。

「A4メモ書き」は、赤羽雄二さんの大ヒット著書である『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』で紹介され、たちまち大ブームを起こしたものであり、ビジネスパーソンの中でも実践している人が非常に多いのではないでしょうか。実際に、数千名以上の方が、「A4メモ書き」に関する講演会やセミナー、ワークショップに参加され、その後の著書などを併せると20万人以上の方に「A4メモ書き」に伝わっていると言います。

「A4メモ書き」については、下記の記事で詳しく解説しておりますので、是非ご覧ください。

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「A4メモ書き」は、下記のように行います。

方法は簡単です。A4用紙を横置きにし、左上にタイトル、右上に日付(2015-8-21のような感じです)を書き、本文は4〜6行、各20〜30字書きます。

これだけなら、どうということはないのですが、このA4メモ1ページを1分で書き、毎日10〜20ページ書く、というところがポイントです。

赤羽雄二|マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング

「A4メモ書き」をやる際のポイントは、「言葉を選ばず、内容も吟味せず、頭に浮かぶままに書き出していく」ことだと言います。この点に注意しながら、毎日たった1分のメモ書きを10枚で、約10分のほどの時間で、以下のような驚くべき変化が感じられます。

  • 頭が整理される
  • もやもやがなくなっていく
  • くよくよしなくなって、前向きになる
  • 優先順位が明確になる
  • 行動が速くなる
  • 言いたいことが自然に浮かんでくるようになる
  • 説明がすらすらできるようになり、納得してもらうことが増える

一見すると簡単に思える「A4メモ書き」ですが、実際に行ってみると、全然書くことが出来ない自分に驚くという人がほとんどです。普段使ってなかった頭が一気に刺激され、頭に血が一気に「ドォーッ」と押しせるような感覚を味わう人も多いと思います。そして、普段は一日たった10分すらも真剣に考えていなかった自分に気が付くはずです。

まだ「A4メモ書き」をやったことがないという方は、是非一旦このブログを読むのを中断し、イマスグ「A4メモ書き」をやっていただけると、実感できると思います。

しかし、難しいからといって落胆する必要はありません。毎日「A4メモ書き」を繰り返していくことで、だんだん一度に書くことが出来る文字数も増えていきます。そして、普段の仕事や生活の中でどんどん成長している自分に気がつくことができるはずです。

赤羽雄二さんは、「A4メモ書き」を習慣化していくことで、ロジカル・シンキングが鍛えられ、もの凄いスピードで考えることができるようになると言います。

「電光石火で考える」という、頭の切れるごく一部の人にしかできないと思われていたことが、ほぼ誰でもできるようになっていくのです。

赤羽雄二|マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング

そして、電光石火で考えることを続けていくと、課題の全体像や解決策の全体像が見えるようになり、さらにスピードアップしていくと言います。そして、究極は「ゼロ秒思考」に達することが出来ます。

その究極は、ゼロ秒、つまり瞬時に問題点を把握し、次の瞬間には解決策が浮かぶ、という状況になること。つまり、「ゼロ秒思考」です。

優れた数学者、ニュートンなどの科学者の閃き、危険を避ける冒険家の閃き、事業のターニングポイントを見抜く偉大な経営者・リーダーの閃きは、まさにこのゼロ秒思考です。

赤羽雄二|マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング

まとめ

本書の中では、ご紹介した「A4メモ書き」以外にも、「ロジカル・シンキング」「論理的思考」を鍛えるための様々な方法が紹介されています。

マンガで書かれているため、これから「ロジカル・シンキング」「論理的思考」を学びたいという方の入門書としてもぴったりですし、普段ビジネス書・自己啓発書を読まない方やこれから仕事を頑張りたいビジネスウーマンにもオススメです。もちろん既に赤羽雄二さんの著書を読んだことがあったり、「A4メモ書き」を実践しているという方も、別の角度から学ぶことができ、マンガのストーリーの中でビジネスでの活用の仕方などもイメージができるため、必読の一冊です。

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