『まんがでわかる 伝え方が9割』|佐々木圭一【書評】

多くの人が「伝え方」について、なかなか上手く伝えられないと悩んだことがあるのではないでしょうか。

会社での部下や上司とのコミュニケーション、家族や恋人との会話など、簡単なお願いなのに上手く伝えわらず結局自分でやることになったり、しっかり思いを伝えているはずなのに、相手は全く自分の気持ちが伝わらないなんてことが経験したことがあるはずです。

今回は、100万部以上の大ベストセラーになり今もなお売れ続けている『伝え方が9割』の漫画版をご紹介いたします。漫画でわかりやすく解説されているため、普段ビジネス書や自己啓発書を読まないと言う方にもオススメの一冊ですし、『伝え方が9割』を読んでいないと言う方にもオススメです。新人女性編集者が主人公のため、女性にも大人気です。

実は伝え方は学べる。それを知っている人は少ない。

佐々木圭一|まんがでわかる 伝え方が9割

まんがでわかる 伝え方が9割|佐々木圭一

今回ご紹介する本は、佐々木圭一さんの著書である『まんがでわかる 伝え方が9割』です。

本書はタイトルにあるように、ミリオンセラーとなった『伝え方が9割』の漫画版です。

著者の佐々木圭一さんは、上智大学を卒業後、博報堂に入社し、コピーライターの仕事に従事しますが、元々は伝えることが苦手で、コピーライターの仕事も思うように進まなかったと言います。しかし、その後、伝え方には技術があることに気がつき、後天的に伝え方を磨くことができるということを知ります。伝説のクリエーター、リー・クロウから学び、伝え方に磨きをかけることで、日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールドを獲得したり、郷ひろみやChemistryの作詞家として、アルバムオリコン1位を2度獲得したりするなど、活躍されていました。

本書は、伝えることが苦手な編集者、五十嵐舞が主人公で、将来編集長になって世の中のトレンドを動かすような仕事をしたいと思っているのに、なかなか日々の仕事が上手くいきません。

しかし、ある日ひょんなきっかけから、謎のオネエであるマリアから伝え方を学んでいくことで、仕事もプライベートも少しずつ良い兆しが見え始めます。

伝え方が9割』の中でも重要なポイントである、「ノーをイエスに変える技術」「強いコトバを作る技術」がわかりやすく漫画で描かれています。また、漫画でストーリー仕立てであるため、自分の日々の生活の中の場面と照らし合わしやすく、『伝え方が9割』を読んだ人も、読んでいない人も、これからお読みたいと言う人にもオススメの一冊です。

「イエス」に変える3つのステップ

あなたも、人に何かをお願いした時に、「ノー」と言う返事をもらって凹んだ経験があるはずです。好きな人を食事に誘いたい、部下に仕事をお願いしたいなど、プライベートでも仕事でも誰かにお願いをすると言うことは頻繁にあります。

もちろん、全てのお願いが「イエス」に変わるわけではありません。しかし、次の3つのステップを踏むことで、「イエス」に変わる可能性は格段に上がっていくはずです。

ステップ1 自分の頭の中をそのままコトバにしない

例えば、あなたが好きな人をデートに誘いたいと言う時に、何も考えずに、「デートしてください」と言うことは、簡単なことです。しかし、自分の頭の中をそのままコトバにするのではなく、一瞬立ち止まる、伝える内容を考えることが重要だと言います。

ステップ2 相手の中を想像する

ステップ1で、ぐっとそのまま思ったことを口にするのをこらえて、お願いに対して相手がどう考えるか、普段相手は何を考えてるかと、相手の頭の中を想像します。

ストレートに相手に「デートをしてほしい」と伝えた場面を想像し、答えが「ノー」になりそうであれば、普段相手がどんなことを考えているかを想像してみます。

例えば、相手が、「新しいもの好き」「ラーメン好き」などの情報があったとしたら、それをきっかけに誘ってみることができます。

ステップ3 相手のメリットと一致するお願いをつくる

相手の頭の中がイメージできたら、その相手の頭の中をもとにコトバを作っていきます。ここで大事なことは、「相手の文脈でつくる」ことだと言います。つまり相手に「イエス」となるような文脈でつくっていきます。

相手が「新しいもの好き」「ラーメン好き」などの情報があったとしたら、それを満たすコトバを作っていきます。

例えば、「新しいラーメン屋を見つけたんだけど、今度一緒に行きませんか?」などのコトバで誘ってみるのです。相手からしたら、自分の「新たしいもの好き」「ラーメン好き」と言う欲求が満たされるのですから、ただ「デートしてください」と誘う時よりも格段に断る理由が少なくなります。

「イエス」に変える3つのステップ

  • ステップ1 自分の頭の中をそのままコトバにしない
  • ステップ2 相手の中を想像する
  • ステップ3 相手のメリットと一致するお願いをつくる

この3つのステップに沿ってコトバを作る、相手のメリットと一致するコトバでお願いをしていくことで、「ノー」と言われていたものの多くをイエスに変えていくことが出来ると言います。

あなたのお願いを実現させる答えは、自分の中にない。

相手の中にある。

佐々木圭一|まんがでわかる 伝え方が9割

「イエス」に変える7つの切り口

前述の「イエス」に変える3つのステップに「ステップ2 相手の頭の中を想像する」と言うものがありましたが、この相手の頭の中を想像する際に7つの切り口があると言います。これらのパターンをしっかりと覚えることで、どんな状況にも柔軟に対応することが出来るはずです。

切り口1 相手の好きなこと

「相手の好きなこと」からコトバをつくることは、「イエス」をもらうための王道だと言います。

本書の中では、女好きな先輩に届け物をお願いする場面が紹介されています。

「先輩、届け物お願いします。」とそのまま言うことは簡単ですが、これはあなたのメリットしか考えていません。

「カワイイ受付が入ったんです。ちょうど届け物があるんです。」と言うことで、相手のメリットになります。

切り口2 選択の自由

人は、「決断」することが苦手な生き物です。しかし、2つの選択肢があった時に、そのうちの片方を選ぶと言うことは、得意なのです。

例えば、お昼ご飯に誘う時に、「イタリアンと中華どちらがいいですか?」と聞くと、「何が食べたいですか?」と聞くよりも相手は格段に答えやすくなります。

あなたがレストランで働いているとして、デザートを頼んでほしいとしたら、「デザートはいかかですか」と聞くと、「結構です」と言われてしまう可能性が高いです。しかし、「フルーツタルトとマンゴーアイス、どちらかいかがでしょうか。」と聞くと、どちらかを選んでくれる可能性が高まります。

切り口3 認められたい欲

相手の頭の中に「他人に認められたい」「いい顔を見せたい」と言う気持ちがある時に有効な技術だと言います。

「残業お願いできる?」と言うのは、あなたのメリットでしかありません。しかし、「君の企画書が刺さるんだよ。お願いできない?」と言うと、かなり印象は変わり頼まれた方は喜んで引き受けたくなる物です。

切り口4 あなた限定

「寂しがり屋」「自分が好き」と言う人は、「あなた限定」に弱いと言う性質があります。

「会議に来てください」と言うとあなたのメリットでしかありませんが、「他の人が来なくても、あなたには来てほしいんです」と言うと、誘われた方は、「あなたには」と言うことが心に刺さり、なんとしてでも参加しなければと言う気持ちになります。

切り口5 チームワーク化

相手が「面倒くさがり屋」「やる必要がそこまで見つからない」と言う思っている時に効果を発揮するのが、「チームワーク化」です。

「飲み会の幹事やって」と言うのではなく、「一緒に幹事しよう」と言われると、面倒だけど、頼られていると感じいい気分になり、引き受けてくれるはずです。

切り口6 嫌いなこと回避

相手の嫌いなことから切り口を考えることもできます。「こちら嫌いでしょ、だからやらない選択をしましょう」という切り口だと言います。

例えば、芝生が踏まれて困っていると言う人がいたとしたら、その注意書きの立て札を作る時には次のようなものがいいと言います

「芝生に入らないで」と言う看板では、あなたのメリットでしかなく、相手には響きません。「芝生に入ると、農薬の臭いがつきます」とすることで、芝生に入らないことが相手のメリットに変わり、芝生に入らなくなります。

切り口7 感謝

「ありがとう」と感謝を伝えられると、ノートはいいにくものであるというのは、古くから人類全ての王道のようです。

「これからも教えてください」と言うとあなたのメリットでしかありませんが、「これからも教えてください。ありがとうございます!」と先に感謝を伝えてしまうことで、相手は「ノー」と言いにくくなります。

7つの切り口は併せて使うことができる

7つの切り口をご紹介いたしましたが、これらの切り口は一つずつ使わなければいけないと言うわけではありません。それぞれの項目を組み合わせて使うことができます。

本書の中でも、そうした場面が紹介されています。

(画像:まんがでわかる 伝え方が9割 Kindle版より)

まとめ

コミュニケーション能力は、いくらAIや人工知能が発達したとしても、永遠に人間として必要とされる能力です。むしろ、コミュニケーション、伝え方などの人間ならではの能力に長けた人たちが、これからの時代に必要とされ、活躍していくはずです。

テクノロジーが発達した今だからこそ、しっかりと伝え方を身につけるために、オススメの一冊です。

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本を媒介に様々な20代が集まり、本を紹介し合うため、伝え方やプレゼンテーション能力を身につけるのには、ぴったりの場です。もちろん、今まで人とのコミュニケーションやプレゼンテーションが苦手という方も、読書会に繰り返し参加することで身につけていくことができるため、気軽に読書会にご参加ください。

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