『投資家が「お金」よりも大切にしていること』|藤野英人【書評】

あなたは、「お金が大好き」でしょうか。

お金の話となると、自然と顔をしかめてしまうと言う人もいるかもしれません。しかし、もし今顔をしかめてしまった人は、お金のことを全く知らないと言うことを世間にさらけ出しているかもしれません。

そんなお金を好きな人も、お金や稼ぐことを汚いことだと考えている人にもオススメの一冊をご紹介します。

著者の藤野英人さんは、お金のことを次のように言っています。

お金を知り、お金を好きになれれば、人生も世の中も、最高にカラフルに輝きだすのです。

藤野英人|投資家が「お金」よりも大切にしていること

投資家が「お金」よりも大切にしていること|藤野英人

今回ご紹介する本は、藤野英人さんの『投資家が「お金」よりも大切にしていること』です。

藤野英人さんは、野村證券、JPモルガン、ゴールドマン・サックスと世界を代表する数々の金融機関で活躍し、2003年にレオス・キャピタルワークスという資産運用会社を創業し、投資家から大人気の「ひふみ投信」を運用し、高いパフォーマンスを上げ続けています。そんな世界の金融市場を長年間近で見続けた藤野英人さんがお金の本質について説いた一冊で、発売当初から様々な著名人からも高い評価を受けている一冊です。

帯では、糸井重里さんや堀江貴文さんのコメントが載せられるほど、高評価です。

これは、いい参考書です。うちのスタッフも、みんな買いましたよ。

糸井重里

もっと話題になって売れていい本だ。投資・お金に対する正論のオンパレード

堀江貴文

このように、是非まだ読んでいない方には、とてもオススメの一冊です。しかし、著者の藤野英人さんは、冒頭に本書は、10代、20代の人に特に読んで欲しいと言っています。

本書は、私が投資家として20年以上かけて考えてきた「お金の本質とは何か」の結論を一冊に凝縮したものです。特に、これからの日本を担う10代、20代に読んでもらいたい。なぜならお金について考えることは、自らの「働き方」や「生き方」を真剣に考えることと同義だから。若いうちにお金の見方が変われば、自分の人生や社会に対する見方も大きく、良い方向へと変わっていくでしょう。理想論を言っているのではありません。お金の本質を全く考えずに良い人生を歩んでいくのは、現実的に不可能なのです。カネの話は汚い、金儲け=悪だと思っている人は、世の中について何も知らないことを、自らさらけ出しているのかもしれませんよ。

藤野英人|投資家が「お金」よりも大切にしていること

お金儲け=悪?

日本人がお金についてあまりいいイメージを持っていないということは、多くの人が認識している事実です。多くの人が、「金儲け=悪」と言ったイメージや、投資やお金儲けは、汚い、危ない、ずるい、悪、ギャンブルと言ったイメージを持っています。お金の話となると、すぐに小声になって話すようになる人も多くいます。

残念なことに、藤野英人さんも授業を行なっている明治大学の学生ですら、ほとんどの学生がお金に対していいイメージを持っていないと言います。

8割の学生が「投資=ダーティー」「お金儲け=悪」だと思っている、という残念な結果が出ました。

藤野英人|投資家が「お金」よりも大切にしていること

日本人は、老若男女問わず、お金に対していいイメージを持っていない人が大半です。しかし、日本人がお金を嫌いかと言ったら、そうではありません。日本人はお金が大好きな民族であり、小声でお金の話をする人ほど、お金のことが好きで好きでたまらないといいます。

なぜ、そう言えるかというと、日本人のほとんどが、資産を現金や預金で持っており、大好きなお金をずっと自分の手元に置こうとしているからだといいます。

日本の現金・預金の比率が突出して高いことがわかります。

日本が55.5%と、半分以上占めているのに対し、アメリカは15.3%、イギリスは32.2%、ドイツは39.4%、フランスは31.3%になっています。

何が言いたいかというと、日本は「現金と預金」の比率が高くて、他の国は有価証券や株式と言った「投資」比率が高いということです。

藤野英人|投資家が「お金」よりも大切にしていること

日本人は世界一ケチな民族

日本人は、お金が大好きですが、お金に対して世界一ケチな民族であるということも、認識しなければなりません。次の問題について考えて見てください。

アメリカでは、年間、成人1人あたり、約13万円を寄付しています。

それに対して日本では、成人1人あたりいくらのお金を寄付しているでしょうか?

藤野英人|投資家が「お金」よりも大切にしていること

答えは、驚愕の結果になっています。

なんとアメリカ人の52分の1の年間2500円しか、寄付していないと言います。

ほとんどの先進国では、家計の2〜3%を寄付していると言います。上記のアメリカの13%も、おおよそ3%にあたります。

しかし、日本に至っては、家計のたったの0.08%しか寄付をしていません。

新しいビジネスを始めるのは、立派なこと

世界を見渡した時に、新しいビジネスを起こし、新たな価値を世の中に提供し、多くの雇用を生むことは社会的に賞賛されることです。

マイクロソフトのビル・ゲイツ、アップルのスティーブ・ジョブズ、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、グーグルのラリー・ペイジなどは、世界中から尊敬されています。彼らは、周りからどんなに罵倒されても自分たちのビジネスを諦めず、世界を変えるための新たなビジネスを成功させたからです。そして、世界中に何万人もの新たな雇用を生み出し、ユーザーの生活の向上だけでなく、多くの人へ働く場を提供したのです。

そもそも、海外では、年収の高さはその人の評価の高さであり、年収が高い人、お金持ちの人ほど尊敬されます。しかし、日本でお金持ちは、何か悪いことをしているのはないかと言った間違ったイメージばかりが先行してしまっているという悲しい現実があります。

成功しているのであれば、新しい付加価値を世の中に提供していることであり、新たな雇用を生み出していることであり、社会を活性化し、豊かにしていることと同義なのです。

ある国際機関がビジネスマンを対象に行った調査によると、「あなたの社会では、新しい事業や会社を始めることは、立派なこととして認められていますか?」という質問に対して、アメリカでは91%の人が「イエス」と答えたそうです(フランスでは83%、ドイツでは73%がイエスと答えたのに対して、日本ではたった8%の人しかイエスと答えませんでした)。

藤野英人|投資家が「お金」よりも大切にしていること

日本人は仕事も会社も同僚も嫌い

日本人は、一般的に、とても長時間仕事をしており、仕事に対して真摯に向き合っているというイメージがあります。しかし、世界的な調査によると意外な結果が出たといいます。

「余暇が減っても常に仕事を第一に考えるべきだ」という考えに賛成する日本人の割合は、たったの20.3%でした。

これは、調査した47カ国中最下位であり、15歳から29歳の若年層にかぎってみると、その割合はさらに下がって10.5%です。

日本人は、めちゃくちゃ働くのに、心の中では仕事のことはそんなに好きではないんですよね。

藤野英人|投資家が「お金」よりも大切にしていること

大企業が安定ではない。本当の安定とは?

日本人の多くが、公務員や大企業が安定をもたらしてくれるような幻想を抱いています。しかし、昨今のニュースを見れば、日本の高度経済成長を支えてきた日本の大手製造業を始め、金融機関やメーカーに至るまで、日本の大企業が我が物顔で、数千名規模のリストラを行うことが日常茶飯事になりました。

本当の安定とは、「成長し、変化すること」だと、著者の藤野英人さんは主張します。

本来、「成長にかける」ことが一番の安全で、リスクが低いのです。

だから私はビジネスとして、成長株に投資しています。理想論ではなく現実的に大きな投資成果を上げるためには、それしか方法がないとも思っています。

シャープにしろ、ソニーにしろどの会社にしろ危機が叫ばれリストラの嵐が吹き荒れているような会社は、単純に「成長していない会社」ではありませんか。

藤野英人|投資家が「お金」よりも大切にしていること

まとめ

藤野英人さんは、個人レベルで見ても最も大事なことは、成長し続けることだといいます。成長こそが、自分の人生に唯一安定と安心をもたらしてくれるものなのです。

そのためには、自分に日頃から投資をしていく必要があり、会社の仕事にいっぱいいっぱいになっていたり、会社が自分の人生をなんとかしてくれると考えているようでは、危険な未来しか待っていません。自分の成長のために、日頃の生活を見直してみる必要があるかもしれません。

お金、投資、そして人生について考えるために、とてもオススメの一冊です。

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