なんとなく生命保険に入っていませんか?元大手生命保険会社社員が考える20代のための生命保険の基礎知識

20代のうちに知っておきたい、生命保険の考え方・基礎知識

皆さんの中にも、会社に入社したときに、会社の先輩や上司から勧められて生命保険に加入した人がいるのではないでしょうか?

また、お昼休みや夕方などに職場にくる保険会社のお姉さま(俗にいう保険のおばちゃん)から勧められてなんとなく生命保険に入った人も多いと思います。

日本は、生命保険大国と呼ばれ、生命保険の世帯加入率はなんと90.5%に上ります。

今、生命保険に加入している人は、どんな内容の保険に入っているか、今すぐに思い出せますでしょうか?

保険金はいくら?入院したらどうなる?ガンは出るんっだっけ?交通事故か病気かは関係ある?

ご安心ください。

ほとんどの人が答えられないはずです。

それだけ、ほとんどの人が生命保険になんとなく加入しているのです。

だいたい月々1万円くらい払ってる、5千円くらいだったかな?と金額だけなんとなく覚えているという人はいらっしゃると思いますが。

私自身、大手生命保険会社に新卒で入社し、2年半勤めました。

なので、世間一般の20代の方よりは、生命保険の知識、金融の知識に関しては持っていると思います。

本日は、20代の皆さまのためになるような、生命保険の基本的な考え方について、書いていきたいと思います。

【用語解説】

保険金⇒万が一のことが起きた際に、遺族の方が保険会社から受け取るお金。

給付金⇒病気や怪我などで入院した際などに、あなたが受け取るお金。 入院給付金

保険料⇒あなたが毎月(半年分、一年分、全て、など前払いする方法がある場合もある)保険会社に払うお金。

そもそも生命保険は何のために入るのか?

まず、考えたいのが生命保険に入る目的です。

これをしっかり考えれば、自分がどんな保険に入ればいいかが見えてきます。

既に生命保険に加入した人は、どんな理由で入ったでしょうか?

余計な生命保険に加入してしまっている人のほとんどが、保険に入る理由が明確ではありません。

例えば、『社会人になったから一つくらいは入っておけといわれた』『なんとなく不安だから入った』『会社の上司や先輩、家族にみんな入っているから入れといわれた』『営業を断りきれなかった』などの理由で加入している人はとても多いです。

しかし、これらは生命保険に入ったきっかけではありますが、目的ではありません。

生命保険に入る目的は、『自分にもしものことがあった時に、自分の蓄えではまかないきれない分を保険で補う』というのが、本来の加入目的になります。

つまり、 何が起きても自分の貯金や資産などでまかなえる場合は、保険は不要になります。

もちろん、節税のために生命保険を活用する、相続・事業承継のために活用するといった使い道もありますが、今回は20代のための保険の知識というテーマなので割愛します。保険に入る妥当かつ合理的な理由があれば、加入すべきでしょう。

では、『もしも』とはどんな状態でしょうか。

大きく分けて二つあるでしょう。

  1. 万が一に備える
  2. 病気や怪我に備える

では、20代の場合、この二つについてどのように考えるべきでしょうか。

万が一に備える

今では、このあとに説明する医療保険が多くなっていますが、元々は万が一に備えるのが生命保険の主な役割でした。

何故なら、万が一のことが起きると、残された家族は収入がなくなり生きていくことが困難になってしまうからです。

独身の方

20代の方でまだ独身の方は、誰のためにお金を残すのでしょうか?

恐らく、ご両親と兄弟姉妹といったところになるでしょう。

もし、私たちに万が一のことが起きたとして、ご両親は私たちの収入で生活しているわけではなく、ご両親の収入があってその収入で暮らしていることがほとんどだと思います。

つまり、多くの場合私たちに万が一のことが起きても、それが原因で金銭的に困る人はいない場合が多いということです。

そうなると、独身なのに、何千万円もの保険に入る理由はなくなります。

私たちに万が一のことが起きた時の葬儀代や部屋の片付けの業者を雇う費用などを考えても、数百万円あればいいのではないかというのが私の考えです。

もしご両親の生活のサポートをしたり、金銭的援助をしているもしくはこれからする予定といった方は、その分の金額を考えて保険金を増やすべきです。

もっと保険金を増やしたいという方は、事故や怪我が原因で亡くなってしまった場合は、保険金が多くなるといった特約を販売している会社も多くあります。20代のうちに万が一のことが起きるのは、病気の可能性より圧倒的に事故の確率のが高いでしょう。このような特約は、毎月の保険料も安いので、どうしても保険金を増やしたい場合は検討してみてもいいかもしれません。

結婚している場合

ご結婚されている場合は、独身の方に比べ保険金は多めに設定すべきでしょう。

もし、あなたに万が一のことが起きてしまったら、配偶者の方は、非常に精神的に落ち込むことでしょう。

なにもかもが手につかなくなることが予想できます。

そうした間の生活費などはまかなう必要があるでしょう。

しかし、国には遺族年金制度がありますし、多くの会社には弔慰金規定というものもあります。

全てを生命保険でまかなう必要はないということを頭の中に入れておくといいと思います。

また、20代の方で配偶者の方も20代であるならば、しばらくは何もできないと思いますが、時間の経過と共に一人でいると良い事がないということも理解し、再び働き始める方がほとんどです。

精神的なショックを回復するまでの期間はなんの心配もなく暮らせるくらいの備えをしておきましょう。

しっかり、国の制度でいくらもらえるか、会社の制度でいくらもらえるかということを、調べられると良いと思います。

子供がいる場合

既にお子様がいる場合は、その子が成人するまでに必要な金額に対して、生命保険に加入することが一般的です。

しかし、それに対しても上記同様、国の制度や会社の制度、そして将来配偶者の方は働くことが出来るかどうかを確認した上で、足りない部分について加入すべきです。

病気や怪我に備える

次に考えられるのが、 病気や怪我でしょう。

病気や怪我の場合は、給付金を受け取るのは、私たち自身になります。

つまり、先ほどのように家族のことを考えるより先に、自分が病気や怪我に対していくら必要かということを考えていく必要があります。

もちろん、あなたの収入で生活しているご家族の方がいる場合は、あなたが入院などをして働けなくなった場合は収入がなくなる可能性があるので、注意が必要です。

高額療養費制度をご存知ですか?

入院と聞くと、何百万円もかかってしまうかもしれないと考え、医療保険に加入する人がほとんどですが、公的医療保険制度に高額療養費制度というものがあります。

高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)とは、公的医療保険における制度の一つで、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。

(厚生労働省│高額療養費制度を利用される皆さまへ)

詳しくは、厚生労働省のHPなどを見て欲しいのですが、ざっくりいうと多くの人が入院などをして多額の金額が必要になったとしても、その一ヶ月間にかかる金額は最大で約8万円(高所得の方は約16万円)になるという制度です。

月をまたぐと次の月として数えられるので、月末に入院して、月初に退院すると最大で16万円になることもあるので、入院する時期には注意が必要です。

しかし、

どっちにしろ、何百万円もかかるかもと思っていたものが、最大でも一ヶ月にかかる金額は約8万円になると考えると、医療保険に加入する必要はあまりないかもしれません。

こういった入院した際に備えて、数十万円の貯金があれば、医療保険には加入する必要のない人も多いと思います。

20代でがん保険は必要?

多くの20代の人が、20代のうちから、月々の保険料が安いという理由で、がん保険に加入しています。

しかし、がん保険は20代から必要でしょうか?

20代の人が、今後10年間のうちにガンに罹患する確率は、0.2%と言われています。

もちろん20代でガンに罹患される方はいますし、若年性のガンは歳をとってから罹患するガンより進行が物凄く速いのが特徴です。

本当にガンが心配で、ガンにもしなった時に治療費は払えないという人は、保険に加入すべきでしょう。また、ガンは治療後の再発防止のための検査や通院が伴うことがほとんどです。

しかし、上記のように高額療養費制度があることや、ある程度の貯金があれば備えられる、ガンは50代くらいから罹患率が上がってくるといったことを考えて加入を検討してください。

医療保険に関しては、もし自分が入院した際の生活費などの貯金がなければ、加入されることをオススメします。

しかし、加入は一時的にであって、その間に数百万円の貯金をすること。そして、将来病気にかからないような健康な体つくりをすることが一番だと思います。

数百万円の貯金がある人は、医療保険に入る必要がないことがほとんどです。

早く貯めてしまいましょう。

年金保険は必要か?生命保険は、投資ではありません。

最後に、20代のうちから加入している人が多くいる年金保険に関して少し考えてみましょう。

年金保険は、上記の保険とは性質が少し違い、今から毎月積み立て、老後に年金として受け取ることを目的としています。

つまり、起きるか起きないかわからないものに備えるのではなく、ほぼ確実にくる老後に備えるものです。積み立て式になるので、早く加入したほうが将来もらえる額はもちろん増えます。これも、老後を豊かに生活できるだけの蓄えや収入があれば必要ありません。

ここからは少し投資のような話になるのですが、例えば20歳で年金保険に加入し、60歳から受け取ると考えると、40年間保険会社にそのお金を少しずつ預けることになります。

このお金は引き出せないことがほとんどです。引き出す場合は、解約や一部解約といった扱いになるので、後で戻すということは基本的には出来ない仕組みになっているものがほとんどです。

つまり、お金の流動性、換金性が全くないということです。

40年間も保険会社にあなたのお金を拘束されるメリットはありません。

また、保険会社では多くの場合、将来の返戻率で、年金の有効性を説明します。

返戻率とは、いくら支払って、いくら戻ってくるかをパーセンテージで示したものです。

例えば、100万円払って、110万円になって戻ってきたら、返戻率は110%です。

非常に凄く感じますが、40年間かかっているということをしっかり考えてください。

普通投資の世界では、こういった返戻率という概念は使いません。年利という考え方で計算します。つまり、一年でどのくらい利益が出ているかということです。

40年で、10万円増えても1年当たり2500円です。

これ以上は、保険とは違う話になってしまうので、またの機会にご説明します。

考えて欲しいのは、40年間も保険会社にそのお金を拘束させる必要は本当にあるのか?

返戻率ではなく、年利で考えると本当に良い商品か?

保険は、自分ではまかないきれないものに備えるもの。老後は誰にでも確実に来る予想できるもの。それを保険で備えるのは妥当なのか?

などを加入前に考えると良いと思います。

私の考えは、年金に払う金額を自分に投資し、収入を上げる、独立する、ノマドになるといった方が何倍も効率的だと感じます。最低限の金融知識があれば、もっと効果的なお金の使い方を考えていけると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

非常にざっくりとした説明になってしまったので、抽象的なところもあったかとは思いますが、基本的な考えはお伝えできたと思います。

何のために保険に入るか。

何に備えてるために保険を使うのか。

といったことを常に考えていただければと思います。

私の考えとしては、20代のうちで独身の方なら、数百万円くらいの保険金の定期保険と最低限の医療保険を月々3000円くらいの保険料で準備しておけばいいのではないかなと感じます。

その間に、数百万円の貯金をし、健康な生活習慣を身につける。貯金が出来たら、医療保険は解約する。

年金保険に加入するのならば、そのお金を自分に投資する。朝活に参加し勉強する。といったことをしたほうが、将来の給料は劇的に増えると思います。

何をするにも目的といったものが必要だと思います。

決して、保険はなんとなく加入するものではありません。

更に保険のことや金融のことについて知りたいという方は、是非20代ノマドカフェ東京~読書会・朝活・カフェ会~にお越しください。

個人的に数年間投資もしていたので、何も勉強したことがない人よりは、お答えできると思います。

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