優秀な人ほどメールの返信が速く、メールを軽視する人ほど仕事が出来ない

Googleのエリック・シュミット会長が、自身の著書の『How Google Works ― 私たちの働き方とマネジメント』の中で、メールでのコミュニケーションの重要性を述べ、多くの人がメールを軽視していると指摘していますが、人と人のコミュニケーションの多くがメールやLINEなどのテキストデータで行われるようになった今の時代は、とにかく速くメールを返信することが信頼を作り、どんな人へのメールも敬意を払うことが、人生の可能性を広げていくように思います。

確かに、仕事が出来て、優秀な人はとても忙しいはずなのに返信がすぐに来ますし、ちょっとしたメールを軽視し、返信しなかったり、何日も経ってから返信を返す人は、次第に信頼を失い、未来を失っているように感じます。

私たちが知っているなかでもとびきり優秀で、しかもとびきり忙しい人は、たいていメールへの反応が速い。私たちなどごく一部の相手に限らず、誰に対してもそうなのだ。メールにすばやく返信すると、コミュニケーションの好循環が生まれる。

エリック・シュミット|How Google Works ― 私たちの働き方とマネジメント

エリック シュミット

↑エリック・シュミット会長も「優秀な奴ほど、メールの返信が速い」と感じている (画像:Frederic Legrand – COMEO /Shutterstock)

AmazonのCEOのジェフ・ベゾス氏が、「インターネット界の7週間は、現実世界の7年に相当するほど長い」と述べているように、世の中が目まぐるしく変化している現代社会は、多くの人がぼーっとしている間に、世界の一部の天才たちが世の中を変化させており、決断や意思決定に時間をかける人は、確実に取り残されてしまいます。

ジェフ・ベゾス

↑7週間もあれば世界中の天才たちは7年分の仕事をしており、メール1通を返信しないだけで物凄い差をつけられる (画像: David Ryder via Getty Images)

人生は選択の連続であり、その選択の積み重ねが人生のクオリティを左右しますが、メール一通とっても、見たときにすぐ返信するか、あとで返信するか、返信しようと思っていたけどそのまま放置してしまうかという意思決定の積み重ねが、相手への印象になります。

ソフトバンクの孫正義さんは、1996年から2012年にヤフーの代表取締役社長に井上雅博さんを選出した理由は「あいつが一番メールの返事が速いからだ」と言っています。

孫正義 Yahoo

↑孫正義さんが、Yahooの社長に井上雅博さんを指名したのは、メールの返信が速いから (画像: Bloomberg via Getty Images)

ギリシャ神話で『καιρός (機会・チャンス)』という言葉を神格化した、カイロスという前髪しかない男性神をたとえて、「チャンスの神様は前髪しかない」との格言があるように、普段からリアクションや決断を速める努力をしなければ、チャンスが来た瞬間に掴むことはできません。

しかし、さらに1歩踏み込んで考えると、井上雅博さんがヤフーの社長の座を得るチャンスを得たのは、チャンスが来る前から常に行動を速くしていたからであり、行動が遅い人やメールを返信しない人には、そもそもチャンスは来ないように思います。

カイロス1

↑チャンスの神様は前髪しかないため、チャンスが来た瞬間に掴まなければいけないが、メールを返信しない人には、そもそもチャンスは来ない

たかがメールかも知れませんが、『人生は相似形』と言われるように、メールすらしっかり返信出来ない人は、より大きなことに挑戦した時には、そのだらしなさが故に、更に大きな障害を巻き起こす可能性が高く、普段からきっちりとメールを瞬時に返信する人は、問題が大きくなる前に小さなミスや変化に気が付き、結果として大きなことを成し遂げられるようになる気がします。

エリック・シュミット氏は、普通の人がメールを返信しないのは、相手に最悪の印象を与え、最低の行為だと言っているように、自分宛に来ているメールを返さないことのメリットは皆無のように感じます。

普通の人が返信しないのはもっと悪い意味が込められている。たいていは、「忙しすぎて、いつ返信できるか、そもそも返信できるかわからない。返事がほしければ、そのまま待っていてくれ。ついでに、あんたのことは嫌いだ」という意味だ。

エリック・シュミット|How Google Works ― 私たちの働き方とマネジメント

パソコン

↑エリック・シュミット「普通の人がメールを返信しないのは、あんたのことが嫌いだからだ!」

ビル・ゲイツ氏やエリック・シュミット氏のような、世の中の平均年収の何倍ものお金を稼ぐ人たちが、私たちの何倍も時間や体力を持ってる訳では無いですし、どんなビジネス書を読んでも成功者たちがやって来たことを分解してみると、その一つひとつは誰でも出来るのことのように思えます。

イチロー選手は、自分の高校時代を振り返って次のように言っています。

高校時代、毎日10分だけ素振りをしました。1年365日、3年続けたそのことで、たった10分がすごい時間に感じ、誰よりも継続したことで強い気持ちが持てるようになりました。

イチロー

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↑イチローも誰もが出来る素振りをやり続けた結果、大きな結果を手にしたように、メールの返信は誰でも出来る (画像: Mike Ehrmann via Getty Images)

マッキンゼーの日本支社長を務めた世界を代表するコンサルタントである大前研一さんも誰かに仕事を頼むときは、仕事の速い人に頼むべきと言っており、その仕事の速さを見極めるのは、メールの返信の速さだと言っていますし、ホリエモンこと堀江貴文さんもメールの返信の速さは成功の速さであることを支持しています。

偉大な経営者たちが、例外なくメールの返信が速いのは言うまでもありませんが、処理するメールの量もとてつもなく多く、スターバックスのハワード・シュルツCEOは、「日曜日も出社し、社員から送られてきた数千通のメールに目を通し返信する」と言っていますし、アップルのティム・クックCEOも1日あたり700~800件のメールが送られてくるが、毎日欠かさず、ほぼ全て読んでいると言います。

また、テスラのイーロン・マスクCEOは、食事をしながら仕事をし、会議中でも来たメールには、すぐ返信すると言われています。

そのほとんどを読んでいる。毎日欠かさずに。

ティム・クック

Tim Cook

↑あなたが受信するメールが700通より少ないなら、メールに返信しないのはあなたがサボっているだけ (画像: Justin Sullivan via Getty Images)

メールの返信や仕事が遅く、チャンスを逃すことを考えれば、ビジネスの世界で速すぎることに悪い事は何もなく、スピードを上げていくべきだと思いますし、そもそもメールを返信したことで怒るような人はいないため、メールを返信した方が良いか悩んだら、その瞬間にメールを返信すべきだと感じます。

Googleのラリー・ペイジ氏は、現FacebookのCOOのシェリル・サンドバーグ氏がGoogle時代に、自身のミスで数億円の損失を出してしまった際に、次のような言葉をかけたと言われています。

慎重すぎて、やることが少ない会社より、動きが速すぎて、やることが多すぎる会社にしたいからね。こういうミスがまったくなかったら、それはリスクの冒し方が足りないということだ。

ラリー・ペイジ

↑ラリー・ペイジ「動きが速すぎて、やることが多すぎる会社にしたいからね。」 (画像: Bloomberg via Getty Images)

Amazonのカスタマーサポートの職員は、1分間に6通以上のメールを対応しなければ、クビになることが、『ワンクリック ジェフ・ベゾス率いるAMAZONの隆盛』の中で描かれていますし、スティーブ・ジョブズはお客さんから送られてたメールに、よく直接返信していたことは有名で、その度に返信を受け取った人がインターネット上でメールを公開していましたが、そのメールのほとんどが受信から数時間以内にスティーブ・ジョブズ本人から返信されたものであることがわかります。

大企業の経営者たちは、それだけメールの返信のスピードを重要視しており、メールが非常に大切なコミュニケーションツールと認識しているということを、多くの人が気が付けておらず、たかがメールと軽視しているように思います。

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↑経営者は、皆想像以上にメールの返信を重要視しており、スティーブ・ジョブズも自らお客さんに返信することも多々あった (画像: Justin Sullivan via Getty Images)

ほとんどの人は、スターバックスのハワード・シュルツCEOのように何千件ものメールを受け取ってはいないと思いますし、イーロン・マスクCEOほど猛烈に働いている訳ではないはずです。

迷惑メールや無駄にCCに含められたメール、嫌いな相手からのメールで無い限り、自分に送られてきたメールに返信しないという選択肢はないはずですし、メールを見た瞬間に返信するくらいのスピード感を持たなければ、これからの時代に活躍し、人生をより良いものには出来ないように感じます。

今この瞬間も世界中の天才たちが世界を動かしていますし、あなたがメールに返信しようか悩んでいる間にも、成功者たちはメールを返信し世の中を変えようとしています。次にあなたに届くメールが、あなたの人生を変えるきっかけのメールかもしれませんが、あなたはチャンスを捉えきれるくらい、普段からスピード感を持ってメールを返信しているでしょうか。

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参考文献│How Google Works ―私たちの働き方とマネジメント第五の権力—Googleには見えている未来ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変えるアップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのかイーロン・マスク 未来を創る男ジェフ・ベゾス 果てなき野望ジェフ・ベゾス ライバルを潰す仕事術 企業・業界・組織・人、誰もができる悪の技術スターバックス成功物語ワンクリック ジェフ・ベゾス率いるAMAZONの隆盛

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