『未来から選ばれる働き方』「会社がなくなる時代」のキャリア革命|神田昌典,若山陽一【書評】

2024年までに「会社」は一度、死ぬ。

働き方はどう変わるのか?

飛躍できる人、組織の条件とは?

神田昌典|未来から選ばれる働き方

「2024年までに「会社」は、一度死ぬ。」と言われ、どのように考えるでしょうか。

本当に会社はなくなるのかと不安がる人、会社なんてなくならないと頑なに変化を拒む人、会社はなくなるかもしれないと未来へ新たな1歩を踏み出す人。いろんな人がいると思います。

オックスフォード大学を始め、世界中のあらゆる研究機関が、これから数年間で世界中の人たちの働き方が一変すると発表しているということは、多くの人がニュースや書籍などでご存知だと思います。

しかし、働き方が変わるとして、私たちはどうすればいいのか、どんな働き方をしていけばいいのか、これからの未来に生き延びられるキャリアとはどんなものなのかを、はっきりとイメージできている人はあまり多くはないのではないでしょうか。

今回は、2024年に会社という概念が大きく変わると主張し、多くの日本人へ新たな働き方を提案する日本トップマーケッターの神田昌典さんと、UTグループの創業社長である若山陽一さんの共著をご紹介いたします。

これからの時代に求められる働き方のヒントが満載の1冊です。

未来から選ばれる働き方|神田昌典、若山陽一

ご紹介する本は、神田昌典さんと若山陽一さんの共著で、お二方の対論形式で構成される『未来から選ばれる働き方』です。

6章で構成される本書は、第1章は、入社後、間もない20代の社会人、ビジネスパーソンへ送られています。これから数年で会社という概念が大きく変わる今の時代に、会社へ依存した生き方をしていたら未来を失ってしまいます。神田昌典さんが、若手社会人へ会社だけに頼る人生と決別するヒントを与えてくれます。

第2章、第4章は、UTグループの社長である若山陽一さんが執筆されており、起業家や起業を志望する人たちへ向けて書かれています。

そして、本書は若手社会人や起業家のみならず、経営者やリーダー、そして小さなお子様をお持ちの方にも向けて書かれており、全世代の方が未来へ向けて大きな学びを得ることが出来る1冊です。

『サザエさん』を支えられなくなった『東芝』の失墜。製造業の終わり。

かつて、日本の製造業といえば、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と世界に言われ、日本の豊かさの象徴の一つでもありました。世界に誇る品質、緻密さ、正確さ、性能の高さは、右に出る国はいないほど世界でずば抜けたクオリティを誇っていました。

しかし、20年前の日本の製造業は、8割が正社員でしたが、なんと今は8割が派遣社員だと言います。正社員として製造業へ入社していれば、会社に不満を持っていようが辞めずに勤め上げれば、それなりの人生を歩むことが出来ました。しかし、それは既に過去のこととなってしまっています。

テレビ番組『サザエさん』といえば、日本人の誰もが知る大人気アニメですが、かつて『サザエさん』のスポンサーと言えば東芝1社が担っていました。「東芝=サザエさん」、「サザエさん=東芝」といった、まだその頃のイメージが残っている人たちも日本には多くいるはずです。

しかし、正社員が徐々に派遣社員に置き換えられ始めた時期と、『サザエさん』のスポンサーが複数社へ置き換えられ始めた時期は、ちょうど1998年で一致しています。東芝は、多額の広告費を維持することが出来なくなったのはちょうどこの頃からなのです。

2024年までに、「会社」は一度、死ぬ

神田昌典さんの著書である『2022―これから10年、活躍できる人の条件』は、2012年のAmazonのビジネス書・自己啓発書ランキングで数々のロングセラーを抑えて、年間1位の大ベストセラーとなりました。ちょうどこの『2022』をきっかけに働き方が変化していくことを唱える人たちが増え、数々の新しい働き方、未来の働き方を考察するビジネス書が増え、長年会社一辺倒の人生が美徳と思われていた日本人に未来への恐怖を感じる人が増えてきました。

その多くの日本人、そして日本のビジネスシーンへ多大な影響を与えた『2022』で多くの人に衝撃を与えた一説があります。

2024年には「会社」がなくなる━━。

神田昌典|2022―これから10年、活躍できる人の条件

大きなインパクトを与えたこの一説ですが、発売当初は信じられないと思った人も多くいたかもしれません。しかし、発売から数年が経ち、徐々に神田昌典さんの発言が現実味を帯びてきたことを実感しているという人も少なくないはずです。

四年がたち、その間、世界に誇る技術力を持ったシャープが倒産寸前に追い込まれ、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に助けを求めるようになったり、えの東芝さえ七〇〇〇億円を超える巨額の赤字を抱えるなど、「なくなるはずがない」と思われた会社でさえも、一瞬にして存続が危ぶまれる状況に陥る事態が相次いでいます。

こうした状況から考えると、これは各社の経営問題というよりも、今までの「会社」という形態では、価値を生み出せなくなっている、と考えたほうが、説明がつきやすいのではないでしょうか。

神田昌典|未来から選ばれる働き方

神田昌典さんは、今後社内のリソースだけに縛られている会社は動きが遅すぎて、会社に縛られている社員も価値を発揮できなくなるといいます。神田昌典さんは、これからは「柔らかな組織体」へ生まれ変わらなければならないと説きます。

社内で価値を創る時代から、社外で価値が創られる時代にシフトした

従来は会社で働く正社員や契約社員、パート社員などがアイデアを生み出し、モノを作ったり、サービスを提供し、基本的には社内の人材が価値を生み出してきました。

しかし、近年急速に伸びている会社の多くが社外で価値を創造しているという共通点があります。社外の人がたくさん集まるプラットフォームを作り、そこに集まった人たちが行動することで価値を生み出しているのです。

その代表格が、2008年に創業されたAirbnb(エアービーアンドビー)や2009年に創業されたUBER(ウーバー)といった会社たちです。

Airbnb(エアービーアンドビー)とは、

自分の部屋の一部や空き家を貸したい人と、短期間の宿を求めている旅行者をマッチングするサイトを立ち上げ、「民泊」というジャンルを創り出したことは、すでにあなたもご存知でしょうか。二〇〇八年八月に立ち上げられてから、二〜三年のうちに世界中に広がり、急成長しました。二〇一五年の時点での時価総額は、約三兆円といわれていますから、単純計算で毎年、数千億円の価値を創り出したことになります。

神田昌典|未来から選ばれる働き方

UBER(ウーバー)は、

安く移動したい人と、車で移動する予定はあるけれど席が空いているような人や、空き時間を使って自分の車で人を運んで小遣いを稼ぎたい人を結びつける車のシェアリングサービスです。

(中略)

時価総額はエアービーアンドビーをはるかにうわまわり、二〇一五年時点で約五兆円といわれています。しかも創業六年ここまで上り詰めました。

神田昌典|未来から選ばれる働き方

こうしたプラットフォーム型ビジネスは、2010年以降急速に伸び始めており、世界各国で注目される企業の多くが、今ではプラットフォーム型のビジネスモデルになっています。

従来であれば、ホテルを営むとすれば、多額の資金をかけて建物を建設し、従業員たちに長時間の研修などを受けさせて教育し、さらに採用活動も常に続けていかねばなりませんでした。ホテルが老朽化すれば、改築や建て替えを検討する必要もあります。

タクシー業者で言えば、大量の人材と車両といった固定化された資産を持ち続けなければなりませんし、ドライバーの教育にも莫大な資金と時間が必要になります。当然、車のメンテナンスや買い替えも必要になります。

しかし、Airbnb(エアービーアンドビー)やUBER(ウーバー)といったサービスでは、実際に部屋を貸すのも、車を運転するのもプラットフォームに参加したい個人が行うため、会社は無駄な資源を持つ必要がなくなります。また、プラットフォームの参加者たちは、個人とは言えど、高い評価を顧客から獲得し、高い収入を得るためには、高いクオリティのサービスを提供しなければならず、そのために知恵や工夫を集結させます。その結果、プラットフォームの参加者は会社に雇われるサラリーマンではなく、1人の事業主として高い収入を得ることができますし、利用するユーザーたちは、一般のホテルやタクシーより安い値段で、クオリティの高いサービスを受けることができます。そして、プラットフォームを提供する会社は、本社の一部機能を行うわずかな従業員のみで、世界を代表する巨大企業に数年のうちに成長することができるのです。

プラットフォームビジネスは、収益性、成長のスピードで圧倒的ですから、今後は、どの業界でも、プラットフォーム型のビジネスが非常に強い影響力を持つようになり、既存の業界を破壊していくことになるでしょう。

(中略)

極端な話、この形態のビジネスの場合、会社に少数のプロデューサーさえいれば、社外の人たちを巻き込んで、いくらでも全世界規模の大きな仕事ができます。

神田昌典|未来から選ばれる働き方

まとめ

神田昌典さんは、こうした激変の時代の中で生き抜くためには、フューチャーマッピングを行い未来を描くことや読書会に参加することが重要だといいます。また、本書の後半では、これからの時代に必要なものの一つの能力として、「コネクティング・インテリジェンス(CI)」をあげています。ぜひ、そちらは、本書をお読みになって、あなたの目でご確認ください。

20代ノマドカフェ東京読書会は、神田昌典さんのオススメする読書会を20代限定で東京の秋葉原で開催しています。神田昌典さんは、『2022―これから10年、活躍できる人の条件』の中で読書会について、次のように述べています。

読書会は、現在、私たちが仕事で直面している、スキルアップ上の課題を解決する理想的な教育になる。

神田昌典|2022―これから10年、活躍できる人の条件

読書会と聞いて、まだ参加したことがないという方は、とても緊張されると思います。また、神田昌典さんの著書などを読んで、読書会に興味は持ったけど、実際にはまだ参加したいことがないという方も多数いらっしゃると思います。

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